当記事はプロモーションリンクが含まれています

口移しでエサを与えると危険!ペットから人へ感染するズーノーシスについて

ズーノーシス(人獣共通感染症)は動物から人へ感染する病気のことをいいます。

 

イヌ・ネコの回虫、キツネのエキノコックス、魚介類のアニサキスなどの寄生虫性のズーノーシスの他、狂犬病、SARS、日本脳炎などのウイルス性、細菌性のサルモネラ症やバスツレラ症など様々です。

 

リバースズーノーシスといって、人から動物に感染する病気もあります。
人間のおたふく風邪は犬の耳下腺炎の原因になることがあります。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌症(MRSA)が犬や猫に感染することもあるようです。ブドウ球菌はありふれた菌ですが抗菌薬に耐性を示すことが問題になっています。

 

 

口移しでエサを与えることが危険な理由

犬の75%がパスツレラ・ムルトシダという菌を口の中に保菌しています。
口移しでエサを与える、キスをする、同じお箸を使うといった行動でパスツレラ症に感染する危険があります。

 

感染すると痰や咳のような症状があらわれ、深刻なケースでは肺炎に至ることもあるため、高齢者、糖尿病、喘息、免疫不全など健康面で負担がある場合では死に至ることもあるので注意が必要です。

 

また、犬の95〜96%が保菌しているとされるカプノサイトファーガ・カニモルサスという細菌は犬の唾液に常在しています。カプノサイトファーガ感染症というズーノーシスの原因になり、発熱、嘔吐、下痢などの症状があらわれることがあります。

 

健康な人は問題がないことがほとんどですが、高齢者や免疫力が低下している人は注意が必要です。重症化すると敗血症や髄膜炎を引き起こし死に至ることがあります。

 

 

ズーノーシスを予防するには

ズーノーシスは過度に心配する必要はありません。しかし体調不良で病院に行っても、医師がズーノーシスと診断できないこともあるため予防を心がけることは自分や家族を守るために不可欠です。

 

動物と触れ合ったら石鹸で手を洗うことが基本的な予防法です。手についた菌やウイルスを洗い流すことでズーノーシスに感染するリスクを減らすことができます。

  • 口移しやキスは控える
  • ペットの定期健診や予防接種を受ける
  • ノミやマダニは体につく前に予防する
  • ペットと一緒に湯船につからない
  • 同じベッドで寝ない

このような過度のスキンシップは控え、健康面や衛生面に配慮した飼い方をすることが大切です。また、公園などで知らない犬や猫をむやみに触らないようにしましょう。特に小さなお子さんは触りたがることが多いので目を離さないようにして下さい。

 

ズーノーシスの予防では、私たちが日ごろから健康に気をつけることも重要です。

 

ズーノーシスは健康で元気な人は発症せず、病気などで免疫力が低下した人にのみ発症する日和見感染(ひよりみかんせん)が多いのです。規則正しい生活や食事バランスに気をつけて免疫力が低下しないように心がけましょう。

 

 

TOPへ