ドッグフードって犬種ごとに変える?
犬種ごとにドッグフードを選ぶ必要はありません。というのも、犬種が違うからといって必要な栄養が大きく異なるということはないからです。
どんな犬でも肉類のたんぱく質をメインに炭水化物やビタミン、ミネラル等を補えるドッグフードが望ましいとされています。
犬種別のドッグフードをいくつか調べてみたところ、とうもろこしや米をメインに使っているものや、発がん性が指摘されているBHAなどの酸化防止剤が使われているものが見受けられました。
犬種別だからといって、このような原材料が使われているドッグフードで犬が健康になるといえるのでしょうか?
パッケージに「柴犬用」「トイプードル用」と書かれていてもまずは原材料ラベルをチェックして、犬にふさわしい原料が使われているかを確認しましょう。
初めて犬を飼う時は、「チワワ用ドッグフード」とか「ポメラニアン用ドッグフード」など犬種の名前が入ったドッグフードを安易に選びがちですが、犬種よりも原材料の安全性をしっかりチェックしてください。(有名メーカーのドッグフードでも!!)
健康で元気な犬であれば、安全な原料を使い栄養バランスが考えられた全犬種用のドッグフードを与えましょう。
もし肥満や病気などで特定のドッグフードを指定されている場合は獣医師の指示に従ってください。
犬種ごとに必要な栄養ってあるの?
例えば人間では「たまごはコレステロールが高いから1日1個まで」というのが私たち人間の間では定説でした。しかし最近では健康な体であれば3個程度食べてもコレステロール値に変化はないという説が一般的になっています。
このように、人間の食べ物や栄養については様々な見解で時代とともに変わることがあります。人間の栄養ですらまだわかっていないことが多いのに、犬種ごとにそれぞれ必要な栄養を把握正確に把握することができるでしょうか??
人間も西洋人、アジア人など人種の違いはありますが、必要としている栄養は同じ。犬も犬種が違っても必要な栄養は同じなのです。
犬の場合、全体の食事の6割が肉類、4割が植物性の成分が理想とされています。
同じドッグフードでも、運動量が多い大型犬は与える量が多め、室内飼いの小型犬は与える量は少なめというように飼い主によるフードの摂取量のコントロールが必要になります。
場合によっては犬種によってフードを変える必要がある
人間であれば、白人は皮膚がんになりやすい、黄色人種は強迫性障害やベーチェット病が多いというように、犬種によってもかかりやすい病気があります。
例えば、300を超える犬種の中でダルメシアンは唯一尿酸を排出する犬として知られています。
尿酸は体内で結晶になりやすく、尿道結石の原因になることがあります。プリン体を多く摂取すると尿酸が作られやすいと考えられています。
尿道結石と診断された場合、獣医師の指導で療法食のドッグフードに切り替えることがあります。